[遺族年金知ってる?]生命保険ってどのくらい必要ですか?

入門編!

どうも、やすやすです。

前回まで、生命保険は終身か掛け捨てか、それとも無保険でいいのかを考えてきました。

ところで、皆さんは自分に必要な生命保険の保障額ってどのくらいと思われますか?

ひよこさん
ひよこさん

そんなん人によるやろ。

そもそも「これで安心」なんて金額はないし、多ければ多いほど費用はかかるし。

やすやす
やすやす

うんうん、わかります。

例えばひよこさんのお家だと、どの位だと見積もってますか?

ひよこさん
ひよこさん

そやな〜。うちは専業主婦の妻と2歳の息子が一人おるから3000万円くらいで考えてるな〜。

やすやす
やすやす

ひよこさん、妻子持ちだったんですね笑

似ている考えの家庭は多いと思います。3000万円でも不安と言う方もたくさんおられます。でも僕は妻と、子がひとりいますが1000万円の掛け捨て保険だけ入ってます。僕は、現在30代なので月額1000円以下ですよ。

ひよこさん
ひよこさん

それは流石に少ないんじゃない?

薄情なやつやで〜

やすやす
やすやす

・・ひよこさん、遺族年金ってご存知です?

ひよこさん
ひよこさん

知らん!俺はそんなん加入してないぞ!

やすやす
やすやす

本当にそうですか?まずは知っておくことが大事ですよ〜!

遺族年金

あなたが日本の会社員であれば、まず間違いなく国民年金保険と厚生年金保険に加入しています。給料から差し引かれている、いわゆる社会保険料の一部がこの年金ですね。

ひよこさん
ひよこさん

あのめっちゃ引かれるやつな〜。見るたびに悔しいもんな。

やすやす
やすやす

かなり大きな額ですよね笑

でも日本の年金制度は長生きした場合はもちろん、早死にした場合でも給付されるんですよ〜。

そう、それが遺族年金です。遺族年金は、国民年金もしくは厚生年金に加入している人が亡くなった場合に、残された家族構成に合わせて支給される公的年金制度です。年金の加入状況や、残された家族構成によって本当にかなり支給額が変わるので、詳細は自治体などに問い合わせるのが一番なのですが、以下のような早見表がよく使われています。

これまでの年収の平均30~40歳の妻のみ40~65歳の妻のみ妻と子供1人妻と子供2人妻と子供3人末子が高校卒業後、妻が65歳まで妻が65歳以降
300万円2.77.611.112.913.67.62.7
400万円3.68.51213.814.58.53.6
500万円4.59.412.914.715.49.44.5
600万円5.410.313.815.616.310.35.4
700万円6.311.214.716.517.211.26.3
800万円6.711.615.116.917.611.66.7
900万円6.711.615.116.917.611.66.7
1000万円6.711.615.116.917.611.66.7
これまでの年収と残された家族構成で給付額を判断できる早見表

これは会社員の男性が亡くなった場合の計算です。年金を支払っている期間が25年以内であることを想定しています。奥さんが30才未満の場合(10代もしくは20代の場合)、再婚可能とみなされて、支給されないことは知っておくといいかもしれません。また、遺族年金を受け取っている人が再婚した場合は、遺族年金が受給できなくなります。

次に女性が亡くなった場合に受給できる遺族年金の金額をご覧ください。

これまでの年収の平均夫と子供1人夫と子供2人夫と子供3人
300万円11.112.913.6
400万円1213.814.5
500万円12.914.715.4
600万円13.815.616.3
700万円14.716.517.2
800万円15.116.917.6
900万円15.116.917.6
1000万円15.116.917.6
女性の会社員が亡くなった場合に給付される遺族年金早見表

すごくざっくりとですが、上記のような早見表で、自分が死んでしまった場合に家族がどのくらいの金額を受け取れるのかを想定することができます。

例えば僕の場合、30才の奥さんと子供(0才)1人で、これまでの平均年収は400〜500万円と思われるので、12.0〜12.9万円(月額)が給付される可能性が高いです。奥さんは現在は育休中ですが、会社に所属していて収入も自分で稼げるので、月額それだけの金額を家計に加算できれば、子供の養育費を含めても食べていくには困らないと考えています。

ひよこさん
ひよこさん

自分の年収晒すとかいやらしいな〜

やすやす
やすやす

こういう話は赤裸々に書くのが一番伝わるかなと思ったんですよね。

実際、日本の会社員の平均年収は432万円くらいだそうですので、僕と似たような環境の人は結構いるのではないでしょうか。

仮に僕が今年中に死んでしまった場合、奥さんが再婚しない場合には65才までに遺族年金だけでこのくらい受給できます。

30才から48才までの18年間:月額12万円以上→ 2592万円以上

48才から65才まで:月額8.5万円以上→ 1734万円以上  

合計:4326万円以上

ひよこさん
ひよこさん

結構な額になるな〜!

やすやす
やすやす

月額だけ見るとちょっと頼りない数字ですが、合計するとかなりの額ですよね。

この遺族年金は、会社員であれば(よっぽどのことがない限り)必ず加入している厚生年金に加入していれば受け取れる保障です。決して安くない保険料を毎月納めているので、この制度を利用することは何も悪いことではありません

あなたが事業主で、国民年金だけに加入している場合でも、遺族年金は受給できます。今回紹介した厚生年金加入者の金額とはかなり差がありますが、知っておくことは大事だと思います

そして、以前の記事でも触れた通り、残される家族に必要な保障額は常に変動します。

現時点で残される家族に必要な保障額➖遺族年金➖貯蓄=生命保険でカバーする必要のある金額

この式をしっかり意識しましょう。生命保険でカバーする保障金額は、家族に必要な保障額とイコールではないのです。

そもそも必要な金額を考えよう

さて、遺族年金について知ったところで、もう一度考えていきましょう。例えば今後1年とか、もしくは10年くらいの間にあなたが亡くなった場合、残された家族はいくらくらいのお金が必要なのでしょうか。

ひよこさん
ひよこさん

遺族年金が意外と多額なのはわかったけど、家族に必要な金額って正直よくわからんのよな〜

やすやす
やすやす

いっぺんに全てを考慮するより、少しずつ分けて考えるのがおすすめですよ!

遺族に必要なお金がどのくらいかを考えるとき、①生活費、②教育費、③住宅費などの大きな支出をそれぞれ分けて考えるのがわかりやすいと思います。一つずつ見ていきましょう。

①生活費

みなさんがよっぽど浪費家でない限り、借金をしてまで普段の生活に費用をかけることはないのではないかなと思います。

実際、厚生労働省による国民生活の基礎調査によると、2019年の時点で、児童のいる家庭では貯蓄がない世帯は11%のみで、89%の家庭で貯蓄ができていました。貯蓄の中央値は400〜500万円となっています。世帯年収の中央値は437万円なので、所得の1年分くらいの蓄えがある家庭が多いことがわかります。

所得の10%を貯蓄しても、年収の1年分を貯蓄するには10年以上かかるので、児童がいる家庭では貯蓄率がおそらく10%以上はあるのでしょう。と言うことは、おそらく必要な生活費は手取り年収の9割程度と見て良いでしょう。

夫婦のみの世帯の情報が少ないので、ちょっと具体的な数字でお見せできないのですが、貯蓄率はあまり変わらないか、もしくはもう少し多く貯蓄できているかもしれません。また、夫婦のみの世帯で、奥さんがまだ働いている場合には、旦那さんが亡くなっても、必要な生活費を奥さんが自力で稼げる可能性があります。

ひよこさん
ひよこさん

お前には「家族にお金を残してやる」とかそう気持ちはないんか!笑

やすやす
やすやす

もしもの時に必要な金額」の計算のためですよ!笑

必要な額がわかってから気持ちを上乗せすればいいと思います。

②教育費

「養育費」と言う考え方だと、子供に必要な生活費と教育にかかる金額を混ぜている場合がありますが、生活費はすでに考えてあるので、教育にかかる部分だけを計算するのが良いと思います。ざっくり把握するためには、高校の入学金と授業料、大学の入学金と授業料についてだけ考えるのが僕はおすすめです。中学生までは義務教育ですからね。

まずは高校から考えていきましょう。実は、公立学校では入学金が5500円から6000円程度(自治体によって異なります)しかかかりませんし、2020年から授業料が実質無料化しています高等学校等就学支援金)。お子さんの高校入学の際に、学校側から書類が渡されるので、その書類を各自治体に提出すれば年額11万8000円が支給されます。授業料以外にかかる経費も、児童手当月額1.5万円で対応できる部分がほとんどです。

では私立学校ではどうかと言うと、こちらは少しお金がかかりそうです。自分が亡くなったあと、世帯年収590万円以下になる場合で、私立学校に通う場合には上記と同じ制度で年額39万6000円が支給されます。ただし、これでも実質無料化できない場合もあるようです(授業料が高くて)。資料によってものすごく金額にブレがあるので、私立の場合は個別の事情が多いようですが、ざっくり1年に50万円くらい上乗せして考えるのが無難なようです。

続いて、大学の授業料を見ていきます。家庭によっては「大学進学は本人の希望に任せるよ〜」と言うおうちもあるかもしれません。そう言う場合にはここは省きましょう。必要な金額の計算ですからね。

4年制大学の授業料は国立では一律に年額53万5800円と決まっていて、公立大学ではほぼ同額ですが現在は53万8734円。一方、私立大学の授業料は平均すると90.4万円と言う資料が文部科学省から出ています。これが4年間かかります。

入学金はどうでしょうか。国立大学は28万2000円で統一されており、公立大学だと39万2391円、私立大学の平均が24万9985円となっています。これが入学初年度にかかることになります。ちなみに、私立大学だと施設設備費なるものが平均18万1902円かかるそうです。

さらに、大学進学に伴い一人暮らしをするようになると、仕送りが必要な場合があります。2020年の教育費負担の実態調査結果(日本政策金融公庫)によると、平均で年額90.3万円を仕送りしているようです。

ひよこさん
ひよこさん

長いわ!もうよくわからんわ!

やすやす
やすやす

ほんとにおっしゃる通りです笑

まとめてみましょう!

高校3年間でかかる費用
  • 国公立なら実質無償化されている
  • 私立はピンキリだけど、3年間で150万円と考えて良い
大学4年間でかかる費用
  • 国立:入学金+授業料4年=242万円
  • 私立:入学金+施設+授業=405万円
  • 仕送り:90.3万円×4年=361万円

と言うことで、大学4年間まで親の責任であると考えると、

安くて子供一人当たり242万円、高いと子供一人当たり916万円

このあたりが結論になると思います。

③住宅費

この項目は、賃貸派はの方達は考えなくて良い部分です。なぜなら、賃貸の場合は家賃は生活費として考えることができますし、①の項目に含まれているとみて間違いありません。引越しも容易ですし、今の生活を無理に維持しなくても家賃を減らすことで生活費を抑えることだって可能です。

持ち家だとこうはいきません。ほとんどの場合は30年以上のローンを組んでいる状況だと思われるからです。

ひよこさん
ひよこさん

うちは家賃とあんまり変わらんくらいのローン額やけど?

やすやす
やすやす

ローンの返済額は家賃と同様に生活費だと考えていいと思います。その固定費がスケールダウンしにくいのが問題だと思うのです。

もっと家族が増えることを想定して購入したマイホームに、妻1人と子供たちが残されたとき、広すぎる家を維持するのにはかなりの固定費がかかります。そうでなくてもワンオペ育児は忙しいのに、大きな家を維持するよりは、「もっと職場の近くに住みたい」「もっと送り迎えが楽な場所に住みたい」と思うのは自然なことです。

持ち家が十分に資産価値があり、人に貸し出して、その賃料で住宅ローンと固定資産税を賄うことができれば何も問題ないのです。が、日本の住宅はほとんどの場合、この戦略は難しいと思います。マイホームの立地はどうしても駅から距離があったり、買い物が便利な場所ではなかったりします。

次の図をご覧ください。国土交通省が発表している「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」と言う資料にあるものです。

図の通り、新築物件は木造戸建て住宅では5年で30%、10年で50%の価値が失われます。

一方で住宅ローンは30〜35年で組んでいる人が多いと思うので、最初の10年では元金部分はあまり減っていません。利息部分の支払いが先に進んでいくので、借金元金は減るのが遅いのです。

そう考えると、持ち家の資産価値がローン残高よりも少ない状態が常に続くのがマイホーム購入と言う選択だと思って間違いありません。

ひよこさん
ひよこさん

なんやねん!持ち家になんか恨みでもあんのか!

マイホーム最高やぞ!

やすやす
やすやす

いやいや!そんなことは全然ないですよ!

住み続けられれば最高だと思います!

ただ、その差額を保険でカバーできるといいのかなと僕は思ってます。

ひよこさん
ひよこさん

差額って何よ?

ローン残高➖家の現在の価値(売値)=保険でカバーする差額

と考えると、保険を利用する価値のある金額が求めやすいと思います。保険金でこの差額を埋められれば、家を売って転居することが可能になりますし、固定費のスケールダウンが可能になります。もちろん、マイホームに住み続けることを選択しても良いのです。ローンを払うか、賃貸に住むかを選べる状態をキープできれば、生活を苦しく感じる可能性が低くなると思います。

持ち家の売値を調べておくと、保険でカバーすべき金額が出せると思いますよ。持ち家の売値を調べるときは、必ず相見積もりをとるようにしましょうね。

ひよこさん
ひよこさん

確かに売値を知っておくことも大事やわな。

やすやす
やすやす

ここまで長々書いておいてあれなのですが、団体信用生命保険(いわゆる団信)に加入している人はここまでの議論が無意味になります笑。団信についても需要があれば考えていきたいですね。

必要な保険額を計算してみよう!

ようやく結論に到達できそうです。長い旅路でしたね笑。

①生活費、②教育費、③住宅費を合計すると皆さんはどうなりましたか?

ひよこさん
ひよこさん

計算してみたで!

①生活費:あと1年で息子が3歳になるからそれまでは遺族年金+月額10万円が必要とすると120万円

②教育費:多くても916万円

③住宅費:購入してまだ2年やから差額は200万円ほどやったで!

合計は驚きの1300万円やったわ!

やすやす
やすやす

思ったより少ないですよね?

僕の場合は①と③に心配がないので900万円ほどで十分なんですよね。

また、実際に計算するとわかるのですが、必要な保険金額は常に変動します。

子供が増えたりすることもあると思いますし、逆に大学教育が終わった後は必要な金額がガクンと減ったりします。

もう本当にそもそも論になるのですが、住宅も家族も持っていない独身者の場合は必要な生命保険額なんて存在しません

本当に。まじです。これ。

夫婦共働き世帯の人も、子供がいない限りは生命保険いらないと思います。

どうしてもお金を残したいとか、そう言う感情的な理由ならつけられるかも知れないです。

でも、それなら保険にかけるお金を貯蓄とか投資に回して、家族みんなが生きて使えるお金を作る方が有意義ではないですか?

月額何万円も保険にお金をかけますか?

ひよこさん
ひよこさん

言ってることはわからんでもないけどなんか納得できん!

やすやす
やすやす

率直な意見ありがとうございます笑

では、まだまだ情報提供していきますよ〜!

次回は、果たして保険にお金を回すのと、貯蓄や投資に回したのとではどのくらいの違いが出るのかを考えていきたいと思います。

今回は本当に長くなってしまいました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

ではまた次回もしっかり考えていきましょう。

よろしくお願いします。

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