[生命保険]終身死亡保険は実は積み立て投資

入門編!

さて、前回まで5、6回を費やして、保険は投資であるということと、特にわかりやすい年金保険と投資の比較、実際に積み立て保険に加入していた母の話を書いてきました。

今回からはついに保険会社の収入の本丸である、生命保険について考えて行きたいと思います。

生命保険の種類

皆さん生命保険に勧誘されたことはありますか?

もしあなたが会社員の方であれば、セコムとかでしっかり防犯対策がされている職場なのに部外者がスイスイ入ってきて保険を売りつけられる、なんて経験は誰しもあるものだと思うのですが、どうでしょうか。

勧誘された経験がある人は、ぜひその時のことを思い出してください。

そうなんです。生命保険って、わかりにくかったですよね?それは、めちゃくちゃ種類があるからなんです。ざっと表にしましょう。

図1:生命保険の大まかな種類
保険の種類保険の特徴
定期死亡保険死亡保険のうち、保障期間が決まっているもの。10年間、20年間、30年間、65歳まで、など区切りがあるもの全て。
終身死亡保険死亡保険のうち、保障期間が決まってないもの。保険の対象となる方が亡くなるまで契約するもの。
定期保険特約付終身保険上記二つが組み合わさっているもの。ある期間までは保障額が大きく(定期の部分)、その期間を過ぎると死亡補償額が下がるものの、一生涯保険は継続。
収入保障保険保険金を毎月分散して受け取れる保険。若くして死亡してしまうと、合計受け取り総額が大きく、保険期間の最後の方で死亡してしまうと受け取り総額が小さい。
表1:死亡保険の特徴

自分で書いててもう嫌になってきました笑。

上の図1を見てもらうと、生命保険といっても必ずしも死なないともらえないものばかりでもありません。生き残った結果受け取るタイプのものもあります。

が、今回はとりあえず死亡保険の話をしていきたいと思います。いっぺんになんでも考えるとこんがらがるので、とにかく一つ一つ考えていきましょう。

で、死亡保険の中でも4つも種類があるのです。表1はその死亡保険だけをまとめましたが、これでもうえーってなります。僕だけでしょうか?笑

なので、死亡保険の中でもさらに絞っていきます!

終身死亡保険

今回から扱うテーマは終身死亡保険です。

なんでか?

それは、僕は生命保険と言ったらこの終身死亡保険のことだと思い込んでいたからです。

就職してすぐの頃、保険の勧誘の人にしつこく言われたのが

生保レディ
生保レディ

保険は早く入ったほうが掛金がお安くなりますよ〜

将来、結婚を考えているなら早めの加入がオススメですよ!

といった内容でした。保険の掛金が安くなるの意味がわからなかったので先輩方に聞くと、

先輩
先輩

加入期間が長いほうが積み立て期間が長くなるから、毎月の掛金が安くなるんじゃないか?俺もよくわからんけど笑

はい、そうなんです。先輩はだいたい合ってました。積み立て期間が長いほど、最終的な目標額に達するためには小さな額を積み立てれば良いことになります。

重要な部分が見えてきました。そうです。積み立てるのです。

終身死亡保険っておかしくない?

ところで保険ってそもそもどういう意味だったかを思い出したいと思います。

加入者のうち、万が一のことがあった人やその家族に、加入しているみんなで少しずつ出し合ったお金で大きな金銭的補償をして生活を守ってあげよう。そうすることで自分も何かあった時に安心できる。

という概念であったと思うのです。一応、Wikiの説明も書いておこうと思います。

保険は、偶然に発生する事故によって生じる財産上の損失に備えて、多数の者が金銭を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭を給付するための制度

Wikipedia

大体そういうことですね。

でも待てと。

終身死亡保険ってなに?どういうこと?

だって人間はみんな死にますよね?(実は不死の研究が近年身を結びつつあるのは今後また考えていきます)

そうなんです。終身死亡保険は、加入者全員が必ず発生するイベントに対して備える保険なのです。

え?加入者全員が起きるイベントに加入者全員で備えるんですか?

そうなんです。終身死亡保険は、基本的に自分のことを自分で面倒を見るシステムになっています。

それって保険なの?

はい、保険とは万が一に備えるものです。だからみんなから少額ずつ集めても大きな保障が可能なんですね。自分のことを自分で面倒を見るシステム、それは多分保険ではありません。

保険としての機能を備えている、貯蓄システムなんだと思います。

では実際に検討してみましょう。

例によって「最新保険ランキング2021」(角川SSC)より、終身保険ランキング1位の保険に登場してもらいます。

では、終身保険部門第一位!

ドゥルルル・・

「終身保険ライズ」(オリックス保険)

死亡保障:1000万円、60才で払い済みとする

30才男性→月額:2万1640円

40才男性→月額:3万4510円

50才男性→月額:7万4110円

さて、これが生命保険は早くに加入するほうが安いと言われる所以なのかなと思います。月額費用が歳をとるごとに増えていくのがわかります。それでいて死亡した場合の保険金額が同じ1000万円なので、若いうちに加入しておくと家計の負担が少ないように感じますね。

では実際に振り込み期間を払い切った場合に総額いくら払い込むのでしょうか?計算結果は以下のようになります。

30才で加入→779万400円

40才で加入→828万2400円

50才で加入→889万3200円

このような結果になりました。払い込み総額でみても、確かに若いうちに加入したほうが安くなりそうです。若いうちに加入することで、家計への負担を軽くすることができるというのは事実のようです。

でも重要なことはそういうことではないんじゃないかなと思います。

僕が注目したいのは、やっぱりというかなんというか、自分の保険金をほとんど自分で用意しているという事実です。30才で加入すると保険金総額のうち77.9%、40才からなら82.8%、50才からなら88.9%を自分で用意しています。

やっぱりこれは「保険」というシステムではなく「積み立て投資」なのです。

いやいや、生命保険なんだから、積み立て投資とは別物じゃない?だって若くして亡くなる人もいるでしょ?そしたら払い込んだ額よりもかなり多くもらう人もいるんじゃない?

というご意見もあるかと思うのですが、厚生労働省が発表している簡易生命表によると、30才から60才までで亡くなる方は10万人中約5800人で、だいたい0.5%程度しかいません。ということは99.5%の人は払い込みが完了するのです。

これは大きく全体のシステムとして考えた時、ほぼ全員が掛金を払い込むことが見込まれていて、あとはどこかでお金を返すタイミングが発生する、という積み立て投資とみて間違いありません。

僕が「投資」という言葉の方がしっくりくると感じるのは、払い込み金額よりも保険金の方が大きくなることが多いからです。お金を投入して、より大きなお金を得る、こういう枠組みの中に、終身死亡保険は存在していると思います。

仕組みを理解して投資しましょう

以上考えてみた通り、終身死亡保険とは自分でお金を長期的に積み立てて自分の人生の退職金を用意するという積み立て投資の一つの形態であったことがわかりました。

ということは、終身死亡保険に加入することは一つの会社に一点集中投資を長期間にわたって、しかも結構な金額で行うということだということに気がつきます。この投資の仕組みに気づくと、いよいよ保険には見えなくなってきませんか?

次回は、投資商品としての終身死亡保険をやはりその他の投資手法と比較してみたいと思います。

今回もまた長くなってしまいました笑。申し訳ありません。

また次回もしっかり考えていきましょう。

ではまたよろしくお願いします。

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